mkt_amr's diary

5歳の娘と歩く信越トレイルDay7【赤池テントサイト~斑尾山】

最後の朝、7日目の朝、

明日の朝はもういつもと変わらない日常に戻っている。

いっそのこと逆走して+6日とか歩きたい。

 

前夜の星空と打って変わって雲が割と多めだけど、ちらほら青空も見える。

この日はゴール後、斑尾高原までくだったら、温泉に入るという目標があるので早めに娘を起こす。(たぶんこの旅で一番早起きだったかな?)

さっさか朝食をすませ、テント撤収してパッキング。

 

 

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パッキングしてる横でひたすらシャッターをきってた

 

荷物もだいぶ少なくて最終日だし、パッキングの順番も考えず雑に詰め込む。

これまたこの旅で一番早く出発できた。

 

「今日は地図係になるね!」

 

歩き始めて5分で地図を見て

 

「ん~~~~、、うん!こっちであってるね!」

 

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マップを持たせると全然進まない(笑

 

何度も何度も地図を広げて、ようやく袴岳への登り口へとついた。

 

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袴岳の山中はこれまで歩いてきた感じとは違って、動植物ともに見ごたえある感じ!

上の方と下の方では植生が違う感じ?

なんかよくわからんけど、すごく印象に残った山。

 

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途中、腰を下ろして休んでいたら

 

「ママ~!何かいる~」

 

と言い出したので、え、どれどれ?とのぞき込むと、目と鼻と足の先に極太のマムシ!!!!

 

ひっっっっっっ!!!!!!

 

幸い、あちら様はこちらに気づいておらず、気持ちよく日向ぼっこをされていましたので、静かに場所を移動して難なくを得た。

今考えてもゾッとするほどデカくて、近かった、、、。

 

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このマークも見納めだなー

 

 

袴岳到着ー!!

安堵の笑顔かな?(笑

 

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袴岳からは、妙高山が見えます。

毎年秋に行きたいと思って行けてない山No.1!!

来年こそは!!!

 

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袴岳から下って袴湿原へ。

湿原???って思わせる場所でした。

この生い茂ってる植物ってなんだろ?誰か教えてください。

 

 

ここらへんはまだまだポーズに余裕があるね。

 

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袴湿原を通り過ぎて、少し行くと道路に出る。万坂峠ですね。

ここで休憩をとったんだけど、何だかとても疲れている様子。

ここからゴールの斑尾山まで地図で見ても嫌な登り、、、。

ちょっと不安になってくる。

 

ゲレンデをひたすら登るんだけど、これがしんどいのなんのって、、、。

娘もペースがかなり落ちていて、歩いては止まっての繰り返し。足が重そう、、、。

 

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「もうやめたい、、、。帰りたい、、、。下りたい、、、。」

 

止まる旅に弱音がポロポロ、、、。

毎日そう思ってここまで歩いてきたんだろうな。

娘の疲弊した姿を見て、ゴールは目前だけどエスケープルートで斑尾高原に下ってしまおうか考える。

 

「もう少し。①ー4の所まで頑張ろう!」

励ましつつ何とか①ー4まで。

私自身も万坂峠からここまですごく長く感じた。

 

先の急坂を見ながら、とりあえず納得するまで休憩することに。

 

座り込んで地図を眺める娘。

進む気はあるようだ。

地図上でゴールまでの距離を確認して、やる気が出たのかな?



 

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とてつもなくしんどそうな顔。

 

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標識に出会うとホッとした顔になる。

 

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ここまで来ればもう一息!

荷物をデポして空身で斑尾山の頂へ。

 

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ゴール目前の標識にて

 

 

 

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小さな足で一歩一歩ゆっくりと

 

 

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一週間で逞しい背中になったな

 

 

ついに!ついに!

本当にゴールまできちゃったよー!!

 

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ほんまによく頑張ったー!

歩ききれると信じていたけども!

何だかんだ文句言いつつ歩いてくれると思っていたけども!!

ほんとうにやり切ってくれるとは!

感動して涙がーーーーーーー!

 

ハイタッチしてハグしてチューして、涙しながら「おめでとう!」という母に、娘はかなりドン引いていました(笑

そういうところ!大好きだけどね!

 

余韻に浸っていたい母をよそに、娘は

 

「はやく帰ろう~」

 

山頂にいたのたったの5分程、、、(笑

 

 

 

 

さあ、下りようか!!!!!

 

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この時娘は最後の下りの大変さをまだ知らない、、、。

 

 

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ガンガン下りるよー!温泉入るからノンストップで下りるよー!

 

がしかし、娘のペースがまたしても落ちる。

ゴールした事への安堵感か、ゴールしたのにかなり歩かされているからなのか、、、。

途中の「かのやまテラス」という見晴らしの良い場所で休憩していたら、

 

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限界がきたのか私の膝の上で爆睡、、、。

もうとっくの昔に限界はこえていたはず。

バスの時間と温泉入る時間も考えると昼寝なんてしている場合ではないけど、「まあ、いっか~」と私もこの時間と景色をゆっくり楽しみました。

 

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かのやまテラスからの景色

 

 

 

40分程たってから娘を起こす。

 

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まだ眠い、、、

 

「もうあそこに見えてるところで終わりだから頑張ろう。」

 

この後はゲレンデをひたすら下るんだけど、ゲレンデは登るのも下るのも本当にいやだ!

 

ついに、娘の目からポロポロ涙が零れ始める。

 

あぁ、ずっと我慢していたんだろうな、、、。

次から次へと涙は止まらず、鼻水たらしながら声を上げながら泣く。

それでも歩くのは止めず、私が近くに駆け寄ると

 

 

「いいからっ!!!行って!!先に行っててっ!!!」

 

と追いやられる。

きっと葛藤していたんだと思う。

もう歩けない、歩きたくない、さっきゴールって言ったじゃん、でも歩かなくちゃ、温泉入りたい、眠たい、

色々な気持ちが彼女の中でぐちゃぐちゃになっていたんだと思う。

 

信越トレイル7日間で、彼女が泣いたのは後にも先にもこの時だけ。

私は「がんばってるね」としか言えず、静かに見守る。

この時の彼女の泣き顔は一生忘れない。頑張った証だから。

 

 

ゲレンデを下り終わり、レストランチロルについた頃には泣き止んでいて、自動販売機で買ったコーラを飲みながらクルクル回って踊ってた(笑

 

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ここから少し歩いて、バス停がある斑尾高原ホテルについて、本当のゴール!!!

ちょっと私が結構しんどくて、座り込んでいたら

 

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え~~~~~~~~~~~~~~

どこにそんな元気あんの?さっき限界迎えてたんじゃないの?

ぴょんぴょんと駆け回り、ボルダリングしたり、スラックラインしたりしてました。

 

温泉は時間がなくて入れなかったけど、ソフトクリームを食べて上機嫌。

 

バスに乗って、飯山駅でご飯食べて電車に乗って森宮野原駅へ。

その間、寝落ちするかなと思ったけど、終始元気だった。

森宮野原駅についた頃には外は真っ暗。

駅から道の駅まで、暗い夜道を二人で手をつないで鼻歌歌いながら歩いていく。

イカーを見つけた時の娘の嬉しそうな顔ったら。

 

これで本当の本当におしまい。

いや、ハイカーへのはじまり、、かな?(笑

6泊7日、私にはあっという間だったけど娘にとっては長い旅だっただろうな。

「いつかまた一緒に歩こうね」

この言葉が何より嬉しかった。

沢山の自然に囲まれて、彼女は確実に成長した。

 

Thank you....2020.9.1~9.7 信越トレイル

  • 行動時間

赤池        7:00

①‐14        7:40

①‐13        8:20

袴岳        9:10

袴湿原      10:30

万坂峠      10:50

①‐4        12:20

①‐3        13:00

①‐2        13:20

斑尾山(ゴール)   13:40

かのやまテラス   14:15-15:00

レストランチロル  16:05

斑尾高原ホテル   16:30

モンベルさんに支援していただき、信越トレイルを歩きました。お世話になりました。

 

こちらの方のブログを参考にして信越トレイルの計画を立てました。とても参考になり、おかげで踏派できました!ありがとうございました!