mkt_amr's diary

信越トレイル~まとめ~

 

今更って感じもしますが、信越トレイルのまとめ的なもの書いていきます。

 

 

6泊7日って私の中で、短い方だと思うんだよね。

一週間、山の中歩く事も慣れてるし何ヵ月も歩いてみたいって想いもすごいある。

短い長いの感覚は人によってそれぞれだし、

 

短いからって決してつまらない訳ではない。

歩く距離が短くても、トレイル中に巡り合った物語が濃厚であれば十分に満足できる。

でもやっぱり私には6泊7日は短い。

そう思ったのは、この信越トレイルが魅力的でもっともっと歩いていたいと感じたから。

まあ、比べる程ロングトレイル歩いてないけど、、、。

 

だけど、娘にとっては初のロングトレイル

未知の世界なわけであって、5歳の娘には想像することもできなかっただろう。

私からの説明も漠然と

「歩いて寝て、歩いて寝てを繰り返す!6回くらい!」

娘もこれだけ聞けば、楽しそうと思ったはず。

 

だけどいざ、蓋を開けてみればいつもしてる山登りと大差ないじゃん!って感じだったと思う。

そんな大層なことは言えないけど、絶対にそう思ってたに違いない。

顔がね、物語ってたからね。

 

 

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お世辞にも(自然大好きアウトドアっ子)とは言えず、むしろできれば家にいたいし、ゲームとかユーチューブ見てたいってタイプの我が子。

いつも文句を言いながら嫌々ついてきてくれてます。

このトレイル中でも、毎日文句を言い続け「下りたい、帰りたい」と何回呟いていたことか、、。

それでも歩き続けるし、決して泣かないし(最後の最後で大泣きだったけど)その小さな身体の中に宿るエネルギーに脱帽。

子供って本当にすごい。その太陽みたいなエネルギーを背中に受けながら歩いた私は、きっと彼女のパワーを分け与えてもらっていたんだろうな。

 

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トレイルの中盤、一番つらい時に後ろから

「また中学生くらいになったら、一緒に歩きにこようね!」

と声をかけてくれた時、即座に振り向いてハグ。

彼女もとてもつらい区間だったろうに、私の疲労を見抜いてなのか、自分のテンションをあげようとしてなのかはわからないが、その一言に救われたのは間違いない。

 

 

彼女の眼にどんな風に世界が映ってるかはわからないけど、トレイルを歩きながら彼女の眼に映る物全て輝いているように見えた。

大きく見上げるブナの木や、足元にいる小さな生き物、刹那に燃える夕陽や、見たこともないくらい夜空に溢れる星。

このトレイルを歩かなかったら出会えなかったものばかり。

このトレイルを歩かなかったら見れなかった娘の表情が沢山。

 

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斑尾山にゴール後、最後の下りの時泣きながらも歩みを進める娘を見て、私も涙が溢れそうに。

限界をとうに超えている5歳児は、泣きじゃくりながら、一歩一歩確実に歩く。

歩く事をやめなければ、必ず目的地に着く。

休んでもサボっても歩き続けることが大切。

と、このトレイル中に何度も娘に言ってきた言葉。

数日歩いてきて、彼女自身もそれがわかったのだろう。

決して歩くことはやめなかった。

 

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トレイルが終わり、帰ってきてから何かが大きく変化したことはなく、普段通りの彼女なので安心した。

信越トレイルで何に感動して、何を学んだのか、それは彼女にしかわからない。

だけど、決して0ではないと思う。

いつかこの経験が彼女の人生を豊かにしてくれるとそう願う。

 

 

トレイルを歩き終わった後日、踏破証明書を手に入れた。

娘の分だけしか頼んでいなかったので

「ママも一緒に歩いたのに何でもらえないの?」

「ママはいいんだよ。ママはすごくないから。貴女はすごいからもらえたんだよ。」

「ママも頑張ったじゃん!ママ、えらいよ?私の方がえらくないよ!」

「貴女はえらいよ!」

「えらくない!」

「えらい!」「えらくない!」「えらい!」、、、、、、、、

 

なんだかわからないけど、娘は謙遜を覚えた(笑)

もっと周囲に自慢してもいいくらいなのに、

「全然すごくないし、えらくない」

の一点張り。

もっと高みを目指しているのかな?

 

 

 

最近、みちのく潮風トレイルというワードを覚えたので

「いつ、みちのく潮風トレイル歩く~?」

と聞いてくる。

ロングトレイルに前向きなのが嬉しくて、できることなら許されることなら今すぐにでも!!

 

いつになるかはわからないけど、次の娘の旅路に沢山の素敵な出会いが待ってますように、、、。

 

 

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最後に、チャレンジ支援してくださったモンベルさん、ありがとうございました。

モンベル品川店に伺った時に、ご挨拶をしてくださったり、丁寧な連絡に娘も喜んでおり、今でも時折話題に出しています。

モンベルさんのお心遣いが、彼女の支えになっていたのは間違いありません。

貴重な体験をさせて頂き、本当にありがとうございました。