5歳の娘と歩く信越トレイルDay6【涌井峠~赤池テントサイト】
6日目、朝起きると身体がすごい軽かった。
久しぶりに布団で寝たおかげか(今まで2泊宿に泊まってたけど、母はずっと寝袋)、心温まるおもてなしのおかげか、昨晩の美味しい夕飯のおかげか、、、。たぶん全部。
スッと目が覚めて、隣では娘がまだ寝ているので一人で温泉に浸かりに行った。
お湯に浸かりながら幸せを嚙み締める。
いつも旅の終わりが近づくと、複雑な気持ちになる。
温泉から帰ってきて娘を起こす。
娘もいつもより寝起きがよかった。
いつもの朝ごはん(おもち)を食べて、パッキングする。
あと2日で終わるので余計な物は段ボールに詰めて自宅に送った。
岸田屋さんの女将さんに別れを告げ、涌井峠まで送迎してもう。
その途中で電話が鳴り、
「カメラ忘れてますよー」
あ、、、、、、。
ごめんなさいいいいいいいいいいいいい!!!
宿の玄関に置きっぱなしだったよう、、、。
私、よくやるんだよね。携帯とか財布とか大事なやつ、そこらへんに置いて忘れちゃうことが多いんだよね!もはや特技だけどね!でも、絶対に手元に戻ってくるから日本って良い人だらけだと思うんだ!!!
わざわざ女将さんが車で追いかけてきてカメラを届けてくれました。
ほんとすみません、ありがとうございました。
無事、涌井峠に着いて「行ってきます!」
この日のハイライトは毛無山!ここさえ越えれば後は楽なはず!!
信越トレイルは全線通して、本当に蝶々が多い。
そこら中、ひらひらと優雅に舞う蝶に癒される。
娘はそれ(蝶)どころじゃないみたいで、農道や林道歩きに飽きてダラダラ。
日差しも強くて初っ端から汗だく。
涌井峠から涌井新地までしばらくは、農道を歩きます。
陽を遮るものも無く、上からジリジリと太陽に焼かれ、地面からの熱にもやられる。
木陰を見つけるとすぐに休憩。
涌井新地までの道はもっとはやく歩けると思ったのに、思いの他時間がかかってしまった。
もう、私自身ものんびりスイッチ入っちゃって、休憩の時は靴下まで脱いでくつろぐ。
蒸れた足が解放される瞬間って最高に気持ちいい。
ザックを枕にして二人で並んで寝そべっておやつ食べたり、石ころ屋さんしたり、時間が許すならこのままこの日はこれで終わりが良かったなー(笑
日本のロングトレイルや登山はそれ(自由)が許されないから、心から自由になれないんだよね。
それでも、こうやってトレイルを歩けているのはとても沢山の人達のおかげなんだよな。
こういう道↓、私は大好物♡
娘から見た母はこういう姿なんだな。
いつも登山でも私の後ろを歩くけど、かっこいい母ちゃんの背中に見えてるかなー?
農道の途中に湧き水があって、冷感タオルを濡らして首にあててリフレッシュ。
湧き水の冷たさに感動してしばらく離れませんでした。
涌井新池からは毛無山の登りが始まる。
これまでで暑さにバテてしまったので意外と堪える、、。
私も必死になってせっせと登っていると後ろから、
「あーーーーーーーー!!」
と大きな声。
何事かと思って振り返ると
「ゴマダラカミキリ(どや!)」↓
この頃、どうぶつの森でよく捕まえていたゴマダラカミキリが目の前にいたので興奮した様子。
必死で登っているくせに、そういうの見つける余裕はあるんだから子供ってすごいなー。
毛無山山頂についた瞬間リュックを投げ捨ててベンチに腰かける娘。
山の上からの景色より、山の上で食べたお菓子の味の方が心に残るんだろうな(笑
毛無山から下ると、すぐに希望湖についた。
ここにあるトイレは電気をつけてもすごく暗かった。
希望湖ボート小屋前でお昼ご飯。
ボート小屋でコーラを買うと意気込んでたけど、炭酸はファンタグレープしかなくて、ここのところコーラしか飲んでいない母としてはとても嬉しかった。
ここから娘の撮影会がスタートしました。
希望湖からすぐに沼野原湿原につく。
沼野原湿原は分岐が多いが、その分標識も多いので迷うことはないと思う。
標識が娘のモチベーションに繋がるから、頻繁にあってすごい助かった。
沼野原湿原では植生調査をしていて、お花に袋が被せられていて、娘はとても興味津々に見ていた。
「何を調べるの?誰が調べてるの?」
「大学の人が調べているんだって。」
「へ~。はやく大学生になりたいな~」
「まず小学生にならなきゃね。でも、アメリカは勉強ができれば5歳でも大学生になれるんだよ。」
「アメリカ行きたい!」
「アメリカにはアメリカ3大トレイルってのがあってね、ママのお友達はそれを全部歩いたんだって。」
「え!すご!あめもママと歩きたいな~」
「ママはまずみちのく潮風トレイル歩きたいな~」
ってな感じで延々と二人で脈絡のない話をダラダラとしながら歩いてました(笑
他愛もない話や、将来の話、宇宙の話、地球の裏側の話、サーベルタイガーの話、絶滅した動物の話、、、、、、。
話が尽きずにおしゃべりできるのは、女同士だからだね。
そんなくっだらなくて、感動してちょっと笑える話をしていたら、赤池遊森の館が見えてきた。
この赤池遊森の館はトイレも水道(要浄水)もあります。
ここから赤池にそって少し歩くとテントサイトがあります。
赤池テントサイトには先客が一人いらっしゃいました。
シャボン玉したり、はしゃいだり、うるさくて申し訳なかったです、、。
明るいうちにトイレを済ませて、水を確保しにいって夕飯のミートパスタも作ります。
大好物のパスタだったので私の分も半分ほど食べた。
あとは各々自由時間♡
信越トレイル最後の夜だって、娘は変わらずマイペースにくつろぐ。
信越トレイル出発前に誕生日プレゼントで友達にもらったソーラーランタンが便利♪
左の袋はタイベックで自作したクッカー入れにヘッドライト入れてるだけ。
こうするとヘッドライトの光が拡散してやわらかくなる。
夜、寝る前に外に顔を出すとこの旅一番の星空が。
娘も大興奮で、
「やばい!キレイ!星ってこんなにあるんだ!」
きれいきれいきれいーーーーと連呼してました。
「ここまで頑張ったご褒美だね。」
「神様ありがと~~~~!」
しばらく二人でテントから顔を出して星空を眺めてから、眠りについた。
モンベルさんに支援していただき、信越トレイルを歩きました。お世話になりました。
こちらの方のブログを参考にして信越トレイルの計画を立てました。とても参考になり、おかげで踏派できました!ありがとうございました!